小田原が恥ずかしい
 市長の竹中工務店訪問、旧統一教会との関係、市議の不祥事による辞職と次々に起こる問題に、市内の子どもたちが「小田原が恥ずかしい」と言っているとのこと(加藤前市長のフェイスブックでの発言)です。「世界が憧れるまち」どころか、「世界が呆れ果てるまち小田原」となってしまっています。今回は、その他問題だと思われることと加藤前市長の発言を紹介します。
加藤前市長の市政への発言  加藤前市長がフェイスブックで発言した内容です。「ちょうど自宅待機の日々に、小田原市を巡る残念な報道が続きました。各地の知人から『小田原、どうしちゃったの?』といった問い合わせが多数。市内の子どもたちが『小田原が恥ずかしい』と言っているという話には、特に心を痛めています。
 統一教会と守屋氏との癒着は彼自身のかねてからの政治姿勢の問題であり、各種報道が詳しく報じている通りだと思います。俵氏の行動は理解不能。私が特に問題視しているのは、市立病院の建設事業者を選定する審査日の2日前に、守屋氏が幹部職員らを伴ってコンペに参加している竹中工務店を訪問していたという事実です。
 総事業費200億円になろうかという、近年では最大の市事業であり、当然事業者の審査は厳正に行われるべきものです。審査にどの事業者が応募しているかということは、当該市の市長としては最大の関心事であり、当然事前に承知していたはずです。また、審査前にコンペにまつわる質疑以外のことで市当局なかんずく幹部がコンペ参加企業と接触することは、審査の公平性に鑑みあってはならないことで、市長100人に聴けば100人全員が『有り得ない』と答える類のものです。
 ところが、市側が日程を指定する形で2日前に訪問したとのこと。正常な組織であれば、副市長や関係部局長らが『それはまずいです』と自重を促すはずですが、結果的にはそうした判断が行われなかった。県から来た玉木氏、市職員生え抜きの鳥海氏という二人の副市長が居ながら、そうした箴言が出来なかったのでしょうか?守屋氏は自身が異例の登用をした『政策監』の八木氏を副市長以上に重用しているようですが、あるいはこの辺りも、今回の行動の背景にあるのかもしれません。
 いずれにせよ、市長として採ってはならない行動をしたことは事実であり(それを事実として報じた神奈川新聞を提訴するというのは、まったく的外れ)、抑止できなかったのは、然るべき側近の不在もしくは機能不全ということを物語っています。今後、市としてまっとうな判断と意思決定ができる状態なのか、たいへん心配です。私の時代には、加部さん・時田さんという極めて有能な副市長が、行政経験の乏しい私の判断や意見について、必要に応じ厳しく指摘をしてくれたものです。
 守屋氏とその取り巻きが起こした今回の件について、おそらく職員たちも『何やってんだ?』という感覚だと推察します。頑張っている職員たちの士気の低下、そして市政に対する市民の人心離反を懸念します。

公費約27間円で抗議広告
 小田原市広報室は、8月6日のタウンニュースに、公費、つまり私たちの税金を使って、竹中訪問疑惑を報じた神奈川新聞社に対する抗議の宣伝をしました。市のホームページや、市長自身のSNSを使うなどすれば、24万円の広告費は必要なかったのではないかと、市民の間で不信感が広がるとともに、「市長の焦りが透けて見える」という声もあがっています。


  加藤憲一さん講演会
 日時:9月25日(日)
    13:45~16:15
 場所:マロニエ集会室202
 演題:「育てる」日々からの眺め
     ~市長退任後の活動・地域の未来~
 参加費:無料(カンパは歓迎)

 主催/小田原革新懇